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20130210仙台「現代医学に殺されないために」-2

はじめに

はい、それでは時間になったみたいですので、まったりと始めたいと思います。5秒遅れてあそこのパソコンから私の声が流れておりますが、すぐに直しますので。

本日は 2013 年2月 10 日の日曜日、3連休の真ん中ということで、宮城県牛タン市に来ています(会場笑い)。何か最近、町の名前をですね「桃太郎市1」だとかそれからあと「うどん県」だとかいうのが

流行ってるみたいで、そうなるとここは当然「牛タン市」ということに決まりましたので(会場笑い)。

まあそれは冗談ですけども……。

そうなると池袋は「焼きとん町」2なのかなと思ったら、すぐ横にいた人がですね「いや、『ちみもうりょう町』です」と言ってました。そこに私は事務所があります。

ということで、本日はテーマが「現代医学に殺されないために」ということで、いつもとは違う形の展開をさせていただきます。

まず弘前のイケダ先生に基調講演ということで――今まで随分苦労されて病気と闘ってこられた。病気の人たちを助けようとして努力されてきたその長い歴史の中で学んだことというのを、たっぷりと好きなだけお時間を使ってくださって結構ですので、皆さんにお伝えください。

その後、若干の座談会みたいな形にしてこうと思ってますので、その時にはタキザワ先生も出てこられるし、私も合いの手を入れるために参加しますので。

はい、それではイケダ先生、よろしくお願いします。拍手でお迎えください。(会場拍手)イケダ先生自己紹介

はい、リチャード先生どうもありがとうございます。本日はこんな発表の機会を与えていただきまし

て、本当にリチャードさんをはじめ独立党の方々に感謝します。本当にありがとうございました。

えー、イケダと申します。弘前で婦人科のクリニックを開業してます。略歴をちょっと自己紹介させ

1 2013 年1月 29 日、岡山市長が黄色い 2 本の角を頭に付けて「桃太郎市」への改名を発表するという架空の記者会見動画が公開されたが、実は岡山市 PR 事業の一環。2 月1日には改名せずキャッチフレーズとして「伝説の岡山市」を発表。2 年前の「うどん県」(香川県)などの確信犯的パクリでもあった。

2 やきとん(焼きとん、焼きトン)は、焼き鳥の素材を豚肉としたもので、一口大に切った肉を竹串で刺し通しあぶり焼きしたもの。

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ていただきます。

私、神奈川県生まれで、一つ目の大学は帯広畜産大学で酪農学科という――要するに牛乳を生産して、牛乳をミルクにしたり、あるいは肉を生産してどういう風に利用するかということを勉強してました。

でも、僕の関心領域は哺乳動物の生殖生理で、牛を使った精子と卵子の勉強をしてました。卒業しましてちょっと日本ハムに就職したりしましたが、その後、弘前大学の医学部に入りまして……。それから

ちょうど卒業しまして産婦人科に入局しました。精子と卵子を培養したりの技術がありましたもんでかわいがられまして、産婦人科でずっと、特に不妊症を中心にやってきました。

で、普通の医師としてのトレーニングとして公立病院をあちこちしました。公立病院でやってましても、不妊治療ってなかなか力を入れられなかったもんですから……。そして念願の医療法人、個人経営の病院のところで思い切り――産婦人科の中でもちょっと特殊なんですが、内分泌、不妊治療ばかりをやるという暮らしがその後続きました。

で、平成 17 年に開業しまして、まあお産はやりません。不妊治療とですね、更年期障害等のホルモン関連のことを中心に開業をしております。

四千年の昔から

「現代医学に殺されないために」ということなんですが、健康はつまりわれわれ一人一人が意識を変

えて能動的にアプローチしてかないとなかなかものにできません。

病気になる原因っていうのはですね、ほとんどが食べ物です。これはもう四千年前のアーユルヴェーダ3、インドの医学からヒポクラテス4――それから千五百年もたってるんですけど、ヒポクラテスも同じことを言うんですよね。食べ物と生活環境。千五百年もたって同じこと言うってのは、これは本当のことです。

これが、現代の医学教育等では全部押し隠されてます。医学部で、どうやったら健康が得られるかというような系統的な教育は一切ありませんのでね。つまり医者の仕事は診断と治療です。診断して治療したらおしまいです。どうして病気になったのか? そんな原因なんか一切教えませんしね。すごいシステムです。病気になった原因を医者は教えてくれません。だから病気繰り返すんです。ついに死ぬまで病気を繰り返します。どうしたら病気が治るのか。そんなこと一切教えません。医者も知りません、ほとんど。

どうやったらこの悪循環から抜け出られるか後ほどお話しますので。まずはこの意識の中で一人一人がですね、現代医学とか医療、現代人だいたい全てが、先進工業国 OECD5共通の概念としておりに入れられちゃってるという感じがしますよね。意識のおりの中に入っちゃってる。教育によってですね。

もう言ってみれば洗脳ですよね。こういうところから早く自由になりたいっていうのがありますね。で、先ほどお配りしたレジメの中にだいたい基本的なそこからの逃れ方というのが書いてあります。

3 アーユルヴェーダ。インド大陸の伝統的医学で、サンスクリット語の「アーユス(生気、生命)」と「ヴェーダ(知識、学)」の複合語。生活の知恵、生命科学、哲学の概念も含み、約五千年の歴史がある。

4 ヒポクラテス(英語: Hippocrates , 紀元前 460 年ごろ - 紀元前 370 年ごろ)古代ギリシアの医者。エーゲ海、イオニア地方南端のコス島に生まれ、医学を学びギリシア各地を遍歴したと伝えられる。彼の功績は医学を原始的なものから経験科学へと発展させたことと言われ、現場の医師として臨床を重んじ「医学の父」、「医聖」、「疫学の祖」などと呼ばれる。

5 OECD は「Organization for Economic Co-operation and Development:経済協力開発機構」の略で、本部はフランスのパリに置かれる。EU21 か国、その他 13 か国が加盟し、先進国間の自由な意見交換・情報交換を通じて、経済成長、貿易自由化、途上国支援に貢献することを目的とする。(「OECD の三大目的」)

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これを厳密に適用しますと、すっかり病院にかかることが無くなると思います。病気にならないんですよ。病気になったら終わりなんですね。この辺もお話していきたいと思いますね。で、日本人はまず健康かということですね。日本人は OECD の中で今まで平均寿命が長い、平均余命が長い、世界のトップだということで、これが健康の指標となって……。われわれはこのフレーズで、健康という幻想の中にたたき込まれていますね。これをね、やっぱり見直していかなきゃいけないですね。日本人が健康かどうか。

平均寿命

【生存曲線、数字のカラクリ】

で、この平均寿命で世界トップを 20 何年間走ってきたということありましてですね。26~27 年。で、この平均寿命っていうのは、世界中の国々、人口の年齢の比率のピラミッドが全然違う。人口ピラミッドが全く違う。こういうのを比較する指標としてこの平均寿命ってのが使われてる。しかしこの平均寿命、この原理を見ますとですね……。生存曲線というのを書いちゃいます。各ジェネレーションごとに生存率、死亡率を確認しまして、それを積分していくんですね。1年間の死亡率を各ジェネレーションごとに計算しましてこういうグラフを書きます。しかしこれは現実とはちょっとかけ離れています。これは言ってみればちょっとフィクションなんですよね。現実からの解離というのが若干ありまして、この平均寿命の、ここの面積とここの面積(①②部分)。平均寿命を出すために生存曲線を書いて、この縦線でこうずらして見てみて、この面積とこの面積が同じになった所を平均寿命という風に定義されています。

で、この生存曲線は過去どのような時代的推移があったのかというのを見てみますと、このような形になります。この平均余命を上げるために――厚生労働省の官僚は頭いいですよね――どこが効率的に上がるかと見れば、この始めの落ち込みですよ。新生児死亡・乳幼児死亡を上げれば――ここの上の部分と下の部分の面積が同じになったとこですよ――ずーっとこっちに、右の方にシフトしてきます。ここをこう上げてやれば簡単に、一番効率的に平均寿命上がっていくんですね。

で、乳児死亡・新生児死亡を見ますと、日本、なかなか良い成績ではあるんですけども、死産率、ここ……。ここ平均寿命にあんまり関係ないんで力入れないんです。非常に効率的です。ここに力を入れる。まあ、言い方変えれば小児科のエリアに非常にお金をかける。産婦人科にお金かけない。でも産婦人科の周産期6っていう最終のところでは、この平均余命に大きく影響するので、1990 年代から非常に6 周産期。出産前後の期間の事。妊娠 22 週から出生後7日未満と定義。最近は、救急車で搬送される

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力を入れまして、周産期センターを拡充していって成果が上がってきました。



この行政面での平均寿命と GDP のグラフは極めて相関がありますね。日本は非常に効率的に結果を出してるということになりますよね。で、まあこの平均寿命を国際比較しますと、トップを走っていたのは日本なんですね。2010 年。次は香港です。アメリカっていうのは意外に低いレベルですね。

ところが、この 20 何年もずっと 1 位を取り続けてきた日本人の女性の平均寿命が――26 年間連続――これがですね2位になってしまった。これ 2011 年。3.11 東日本大震災が影響してるってことですが、震災の影響を度外視しても、平均余命を算出しますと、女性はそれでも大きく下回る。正直なお話な訳ですね。

で、新生児死亡率もこれ以上下げられない。結構もう世界トップクラスの水準になってしまったんで。

もともとは OECD の中で中位クラスだっていうんで、厚生労働省の官僚の方々は、これもうちょっと何とかしようということでここまで来たんですが、もう頭打ちになってますので……。新生児死亡率に乳児死亡率で平均余命・平均寿命を上げるって、もう限界に達しています。

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